今日は助産師さんにRioくんが生まれたときの話を聞いた。
どうやらドクターや助産師さんの経験の中でも、とても印象的な出産だったよう。
おなかの中でRioくんの足はあぐらのように組まれ、すこしねじれるように、2本の足は絡まっていた。
助産師さんやドクターの話では、こんな体勢の子は今まで見たことなかったそう。
おなかの中から取り出すとき、ドクターも非常に苦労し、子宮を目一杯切らないと取り出せない位大変な手術だったようで。
でも、問題はそこではなく、もしあのまま普通分娩を行おうとしていたら、Rioくんの絡まった足が引っかかり、Rioくん自身も、そしてママの体にも非常に苦しく危険なお産になっていただろうと予測できると言うこと。
そこで。
ここからは、その助産師さんの推測なのだけど… Rioくんは、自分の足がからまった時点で、このまま下におりていくのは危険だと思って、まずは早めに破水の形で合図を送った。
だけど、みんな僕の足のことに気がつかない。このまま陣痛なんておこされたらだめなのに、みんな、誘発剤とか、そんな話しをしている。
まずい。
そこで、Rioくんなりに必死で、このままお産がすすむのを避けようと、最後の夜に体勢を横にするまで一生懸命動いたのだと。
さらに、これから子宮を刺激していこうかという診察で、ドクターがこのことに気がつくように、テレパシーか何か、サインを送り、普段は行わないエコーをしてもらい、ようやく横位になってること(問題が起こっていること)に、ギリギリで気がついてもらった、と。
あの日ドクターが盛んに、あぁエコーやってよかった、なんでエコーやろうと思ったんだろ。と、他のスタッフに話しているのを、私はぼんやり耳にしていた。
そっか、そうだったのね。
さらに、あの日は日曜日だったこともあり、緊急で帝王切開をすぐに施せたタイミングはあの時間を逃すと、もうなかった、と。
私は、この話しを聞いて、涙がでてきた。
Rioくん、あなたはなんて、強く賢い子なのでしょう… まわりの誰も気がつかない中、必死で1人でがんばってくれたんだね。
ありがとう。
本当にありがとう。
私の腕の中で、おっぱいを吸い疲れてスヤスヤ眠った、この小さな小さな、あたたかくて、やわらかくて、力強く、完全に純粋な存在のRioくんを、私は心の底から尊敬した。
退院前夜の6日目、まさかの血圧160、貧血、疲労、動悸、吐き気、手が震えそうな感じ、夕飯食べれず、ヘロヘロ。
助産師さんから、安静を言い渡さされる。
そして、心のケア。
助産師さんたち、全員本当にすごい。
今日も、彼女たちの前で泣いた。
心が休まらず、つらかったですね
頑張りすぎちゃわなくていい。
ママの体調はママにしかわからない、限界を超える前に、どう手を抜くか。
100%じゃなくていい。
黄疸も、誰のせいでもない。
ママは自分を責めない。
どれだけ楽をするか。
お家で手伝ってくれる人、相談できる人はいるか。
旦那さんが優しく協力的な人でよかった。
でも、旦那さんも、100%じゃなくていい。
正解はない。けど
ママの選択が、ママにとっても、Rioくんにとっても1番のはず。
退院後、何かあったら、赤ちゃんのことでも、ママの心のことでも、病棟に電話をもらえれば24時間対応で、相談できる、いつでもどうぞ、と。