改めて、昨日の母慰労会は質の高い時間だったな。半年間、自分がすっかり忘れていた丁寧に研ぎ澄まされたクオリティーを、それぞれ抜群のセンスと才能を備えた敬愛する人たちに囲まれ、細胞が刺激を受けたみたい、新鮮な感覚だった。
生活のエッセンス、身なり、話す言葉、テンポ、背景にある価値感など、そういうことだと思うのだけれど。
その感覚は電車を降りた瞬間から始まっていて、静かでオシャレな広尾の佇まいや、その街を歩く人々、そんな場にある有栖川公園を歩きながら、この街、この公園、ロンドンのケンジントン、ホランドパークを歩いたときの感覚に似てるなぁと感じたことを引き金に、いろんなメモリーがフラッシュバックしたり。
総勢6人のママと5人の子供たち、話している内容は結局子育ての話ばかりなのだけど…どうして普段と違う刺激だったのかしら。
やっぱり彼女たちが、母である前に敬愛する友人であるということからかな。
帰りの湘南新宿ライン、グリーン車で、興奮した脳細胞が活性化したのか、自分がどんな人物でありたいか、そして母として、どんなふうにRioくんを育ててあげたいかなど、思いを巡らせ考えていたのだけど…。
それまでエルゴの中でぐっすりいい子に眠っていてくれたRioくん、帰路半ばにして覚醒、ぐずりはじめ、静かな車内に響き渡るベビー声…。
あわわわ…焦りまくる母は、隣の空席も巻き込んで、荷物ひっちゃかめっちゃか、授乳ケープ出す余裕もなく、脱いだコートを頭からかぶり必死に授乳…。グリーン車にして本当によかった…。
結局、辻堂に着く頃にはいつも通り、目の前のことに必死なだけの、オシャレエッセンス・ゼロのママに、すっかりひきずり戻されてしまいましたとさ！
でも、はじめての電車でトーキョー、付き合ってくれてありがとうね。ママ今日特別な日だったよ。Rioくんも何か違う刺激を吸収できたらいいな。
